
蔵王のお釜を訪れたとき、ひっそりと咲くピンク色の可憐な花に目を奪われました。それが「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサ
今回は、蔵王で見つけたコマクサの魅力と、お釜周辺の自然の素晴らしさをお伝えします。
蔵王のお釜で出会ったコマクサ
蔵王のお釜周辺のゴツゴツした岩場に咲くコマクサは、まさに自然の芸術。ピンク色の花が風に揺れる姿はとても可愛らしく、登山の疲れも吹き飛びます。花の色は濃いピンクから淡いピンクまで個体差があり、美しいグラデーションを楽しめます。
コマクサはとても小さく、気にしていないと見逃してしまうほど可憐で小さい花なのです。
コマクサってどんな花?

コマクサは標高2000m級の岩場に咲く高山植物で、「高山植物の女王」とも呼ばれています。コマクサ(学名:Dicentra peregrina)は、ケシ科コマクサ属の多年草で、花の形が馬(駒)の顔に似ていることから「駒草(コマクサ)」と名付けられました。
漢字で書くと「駒草」と書き、小さく可憐な姿からもその名にふさわしい印象を受けます。
北海道から本州中部地方の標高2000m以上の高山帯に分布し、特に岩場や砂礫地など、過酷な環境に適応して咲く植物です。
地表近くに根を張って乾燥や強風に耐え、葉は細かく裂けた銀緑色で、岩場に溶け込むように広がります。
可憐に見えますが、実は他の草花との競争が苦手。周りに植物が増えると、土が肥えて他の草花が優勢になり、コマクサは少しずつ姿を消してしまうことも。
だからこそ、「高山のお姫さま」と呼ばれるように、
厳しい環境でしか咲けない特別な花なんです。
近くで見ると、花びらがくるんと丸まっていてとても可愛らしく、登山で疲れた心を癒してくれる存在でした。
いつ頃見られる?蔵王のお釜のコマクサの見頃は?
6月下旬から8月頃にかけてが開花期。
標高や気温によって前後しますが、蔵王のコマクサの見頃は夏山開きの時期がよいかも知れません。
蔵王のお釜では、壮大な景色だけでなく、
このような可憐で貴重な高山植物との出会いも登山の楽しみの一つです。
登山の際の注意点
コマクサはとてもデリケートな植物です。踏圧に弱く、一度踏まれると回復が難しい繊細な植物です。
写真を撮る際も踏まないように注意して観察しましょう。
登山道から外れず、遠くからそっと眺めるようにしましょう。
蔵王のお釜で出会った他の植物




高山植物は、基本的に小さい花が多いので写真を撮るのに一苦労です。
花の名前調べてみたけど間違ってたらすみません。。。。
まとめ
登山の達成感だけでなく、足元に咲く小さな高山植物たちが心を癒してくれる蔵王のお釜。
これから訪れる方は、ぜひ花々との出会いも楽しみにしてみてください。
今日も下界の気温は30度を超えていましたが、蔵王のお釜周辺は風も強く体感温度はだいぶ低く感じました。
熊野岳に登山する際は上着は一枚多めに準備して行きましょう!!